2023/12/17日

・新大阪でお見送り

妻の母が東京へ帰った。13時の新幹線だった。ホームまで見送った。27番線の8号車だった。ちょうど義母の誕生日が近く、妻はグリーン車のチケットを取ったようだ。片道の新幹線代より色々してもらった。百貨店の地下ですき焼き用の肉を買ってもらったり、お昼ご飯はもちろん、帰りのタクシー代まで頂いてしまった。僕らはタクシーで帰らずに電車で帰った。

新大阪駅の構内で、蛍光グリーンのブルゾンの50代男性係員が複数人、駅を利用する客にアンケートをとって回っていた。「場内の清掃の行き届き具合はどうですか」と訊くのがそばを通ったときに聞こえた。簡単なアンケートに答えると、エキマルシェという構内の商店フロアで使える割引券300円分がもらえる。アンケートに答えた義母から割引券を譲ってもらった。割引券をつかって本屋で『プロ投資家の先を読む思考法 』(SB新書)を購入した。ブックカバーは銀河鉄道999メーテルが大写しになっているものだった。

新幹線は飛行機にくらべるとノンバリアなので、ギリギリまで近づける。車内に入ると、このまま扉が閉まって発車し、東京まで連れて行かれるのではないか、という恐怖感がある。実際は京都で降りられるのだが、なぜかハラハラしてしまう。ホームから柵越しに義母を見送るが、当然窓も開かないのでお互いの意思疎通は、バイバイと手を振ることぐしらいしかできない。太陽が眩しくて車内まで見通せず、なんとも微妙な時間が数分間続いた。発車時に再度手を振る。あっという間に加速して行ってしまう。あっけなく、寂しい。予定していた一大イベントが終わり、ほっとする。