2024/02/05月

雨の日。
晴れててもやることないが、雨の日はもっとやることない。壊滅的に暇だ。こういうときに能動的に打ち込める趣味があればいいが、ただひたすら夜が訪れるのを待つまで時間をつぶすゲーム、YouTubeスマホいじいじ。

YouTubeは、きむちゃんねるの非番刑事という番組を過去からさかのぼっている。沖ヒカルさん、木村魚拓さん、松本バッチさん。3人の輪、トークがおもしろい。パチンコ番組ってながら見が基本なんだけど、この番組は3人で打ってるし、誰かが見せ場を作っているので、ググっと見てしまう。

森巣博の『神はダイスを遊ばない』を読み終わる。作家があとがきで振り返るように、事実と創作の境がわからないような作風。当人に言わせると、ファクション。ファクトとフィクションが混じったものだという。虚実皮膜のうちに遊ぶってのはたしかに芸事の蘊奥っぽい。

ただフィクションの部分が圧倒的にフィクショナル。それも鼻につくようなレベルで。とくに誰もがうらやむ若いモデルと性的な関係を結ぶくだり。射精したあとに「いっぱい出たね、よかったね」と言わせるが、AVの見すぎとしか思えない。おっさんの妄想する、こんなシチュエーションで女の子とHなことがしたい…を文章にして実現してる感じが気持ち悪い。賭博のくだりはリアルで面白いのに、AVみたいな安いドラマシーンが挿入されて一気に作品の格が下がってる。無理にドラマを作って小説風を装わなくていいのに。