ダウンジャケットのポケットからシャブが出てきた。砂だと思ったら透明の結晶がパラパラ大量に出てきた。おいおいシャブは3年前にやめたはず。透き通ってるし上物の証、炙りなんかもったいない。注射だ、どこが目立たない？ 足の指の間？ 時計とかぶる手首か？ いやそもそもどうして、こんなものがあるんだ。もう売人とのつながりもないのに…と思い返せば朝マクドだ。東京でいう朝マックをしたとき、店内にフードをかぶった怪しい奴がいた。落ち着きがない。周りを気にして、チラチラこっちを見ている。そいつを尻目にモバイルオーダーで頼んだカフェラテを受け取る。いつもは拒む袋つきでもらった。一刻も早く店を出たかった。袋をとってポケットに突っ込んだとき、中に入ってるマドラーと砂糖も一緒にグシャグシャにして入れた。そのとき砂糖が破れたのだ。砂だと思って玄関に大量の砂糖をばらまいた。禁断状態でもないのに、虫の這う幻がみえる。
昼から天気よくバイクでブックオフへ。ブックオフのウルトラセールが終わって1日目だ。客は少ないと予想したが、案外いる。店内を物色して『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』上下巻各220円、『とことん稼ぐ低位株攻略ガイド』220円を購入候補に。低位株攻略ガイドのアマゾンレビューに「この本が参考になって利益が出た」なんてコメントがある。俄然欲しくなる。低位株もトレードの戦法の一つとして持っておいて損ないし。ただ1日前にウルトラセールで20％オフで買えたものを、翌日いつもの値段で、つまり前日比+20％で買うのにあまりにも抵抗があって何も買えなかった。数百円の差だし、行く手間を考えると買えばいいんだけど。店内でバーコードリーダー持ってせどりしてる人がいた。左腕に装着したスマホホルダーで、戦隊モノのヒーローみたいにピポパポピと画面を操作して値段と売れ行きをチェックする。なぜ？ 昨日なら仕入れ価格が20％オフなのに…？
ゲオで漫画みる。『勝手に！漫画アワードNEO』という番組で、マヂカルラブリーの野田さんが挙げていた『ファイアパンチ』を借りるか悩む。全8巻なので借りて読むにはちょうどいい。10冊借りたら安いので、あと2冊なにかを借りる必要がある。その2冊が選べなさすぎて「ええいヤメじゃヤメじゃ！」とどうでもよくなる。この2冊でしくじりたくない。ストーリー漫画を2冊でやめるのはちょっとなあ…あんまり冊数借りて帰ると持って帰るのも今度持って行くのも辛いし…。
そういや朝、スポーツ新聞を買った。生涯で2度目だ。日刊スポーツかなにかだった。もうゴミ袋の底に敷く用の紙ゾーンに入れたので思い出せない。野球のシーズンでもないのにスポーツ紙って何が書いてあるんだ？ と気になってた。新人とかキャンプの話があった。あとは高校サッカー、ラグビー。まっっったく興味ない。プロレス。それから競馬、ボートレス、競輪。エロいページはなかった。あとはテレビ欄、おまけばかりの時事。一番おもしろく読んだのはプロレスだ。まるで何も知らないが、なにか劇的なことが起こったことだけは分かった。男、いや漢になるためには、オトコ臭い人間になるためには、スポーツ紙に書いてあることを好きになればいい。すごい簡単だ。
