久しぶりに梅田へ。特に用はない。図書館に行こうと思って家で出た。返す本を2冊カバンに入れた。途中でなんとなくヨドバシに行きたくなり進路変更。PCのキーボードを見に行くことに。
Amazonで買った3000円のなんちゃってゲーミングキーボードを使っている。反応が悪いので買い替えたい。
ゲーミングコーナー、あるわあるわ大量のキーボードが。それも1万2万当たり前。5,000円などで買えるエントリーモデルは、露骨に品質が劣る。オフィス用のキーボードと大差ないのでは？とコーナーを見に行くと、こちらも1万円に近いものがゴロゴロしている。そうか、3000円ってのは安いんだな。それなら打感の悪さにも納得。自分の中ではキーボードに払えるギリギリのラインなんだが。いい道具を使いたいという思いはある。ただ1日総じて1時間も触れないものに金をかけてもなあ。
かねてより行きたかったポートピア梅田へ行く。ボートレースの場外発売場だ。警備員さんは立っているが、入る人がぜんぜんいない。建物は打ち捨てられたオフィスビルのごとく森閑としている。土曜日だ。休業日のわけない。ほんとにやってるのか不安になって、正面の入り口をスルー。脇のドアから打診してみる。開いていた。1階フロアに人が全くいない。勝手も分からず、とりあえず後ろから来た人に続いて2階に上がる。すると大量の人！ おじさん！ クラブにひしめく泥酔客のように、乱流する人の列。異様なのは、おそろしく静かなことだ。壁掛けの大型モニタから実況が流れる。「尼崎第8レース締切5分前でーす」と券売機前の警備員が言う。それ以外に私語はない。レースが始まればモニタ前にぞろぞろと集まったおじさんが「アカンなぁ」とひとりごちる。ため息。あとは出走表とスポーツ紙と独自のメモ帳と投票券がこすれあうカサカサいう音。たまに20代30代の、ヤンチャな格好をした男がいる。Vシネマで見るような柄のジャージを着ている、明らかにカタギじゃなさそうな中年もいる。あとはみな同じような背丈、歩幅、格好、ヤレ感のオヤジたち。今風の若者が集まる梅田のHEP、エストの裏に、こんなダメオヤジのオアシスがあったとは。
