近隣店舗のジャグラーのデータを見たいって理由でDMMぱちタウンのアプリを入れた。散歩ついで駅前店舗に入って「5のつく日はどんな設定状況かな?」と台をチェックすることもある。情報は足で稼ぐ。昔の刑事ドラマじゃないけど、スロットのハイエナで食ってるプロのYouTube密着動画では、1日2万歩も歩いて店舗めぐりしてた。
でも打たない。別に打つことに興味はない。いまは3ヵ月に1回ぐらい、どうしても暇で「パチンコでもいく?」ってノリが夫婦間で成立したら一緒に1パチに行く程度だ。それも別に楽しんでやっているわけではない。パチンコの他にいい時間の潰し方がない、やることがないってときの最低保証的な娯楽って立ち位置だ。
アプリのなかにブログのコーナーがあって、そこに塾長さんのコラムがある。これがおもしろい。塾長さんって動画に出ると、機種には詳しくないけど、おしゃべりでノリがよくて、昔のワードを使ったシャレとかギャグとか多用して、いわゆるガチプロとは真逆のエンジョイ勢のおじさんって感じ。それが文面になると単なる賑やかしじゃなくなって、陰気とまではいかないでも全体的に抑圧された精神が働いて、もっと洗練された面白さが出てくる。うまい。こんな文章書けない。
文章書くのが好きで、学生の頃は文学的な表現にあこがれて作家の文体を真似してた。いまは塾長さんの文章にあこがれている。文は人なりと言うように、文章は人間性、メンタリティからにじみ出てくるものだから、おいそれと真似できるものじゃない。表面的にはコピーできても、中身が伴わない。
業界のYouTubeには雑誌出身じゃない人もたくさん出てる。いわゆるライターって肩書きの人たちはどこか古臭いというか、権威的というか、立ち位置がわかりにくいんだけど、やっぱり文字で仕事してきた人たちの書く文章っておもしろい。ほかのレジェントライターの文章も読んでみたいなー。
パチンコ・パチスロつながりでいうと、このjanbariのチャンネルで「ヒカル・ウシオの試写会」って企画をみつけて、昨日ほとんど見てしまった。2倍速で、おいしいところだけつまんで見た。途中つけたまま寝落ちしてしまった。
千鳥の相席食堂のパチスロ版。ゲストの実戦動画を沖ヒカルさんとウシオさんが見てコメントするっていうメタ構造の番組。実戦動画を単体で見るより、演者業としての良し悪しみたいな視点が入るから、より多角的に楽しめる。動画ではなかなか見ないレアな人、名前だけは聞いたことある演者さんが出てきて面白い。
動画に出続ける人、業界で活躍し続ける人ってのはクレバーだ。画面上ではギャーとかハーとかアホっぽいことやってても、裏では自分というキャラクターの見え方、見せ方を巧くマネジメントして、番組づくりに貢献してる。パチンコ業界ってクズの集まり、ロクな人間がいないってイメージあるけど、そこで持続的に仕事をもらって生活するには、当たり前だけど、社会人としての基礎体力がないとできないことだ。やらされてるから仕方なくやる、ってんじゃなくて、どうやったら面白くできるか? 面白く受け取ってもらえるか?って視点は自分に欠けまくってるものだ。
散歩しながらマヂラブのラジオを聞いている。夜の散歩道には深夜ラジオのテンションが合う。最近の放送回で「コーナー2個やったら終わりなのに、どうでもいい話を長くすることに命をかけてる」みたいな発言があった。
マヂラブのラジオは楽だ。番組が構成的で、時間あたりの情報量が多いトーク番組は聴いてて疲れてくる。疲れるというより、脳が冴えてきて困る。自分で考えごとをしながら、あるいは作業をしながら、裏で誰かが他愛もない、でも耳を傾けるとおもしろい話をしているぐらいの脱力ラジオが好き。これが昼間の番組ならテイストが違うんだろうけど、多忙の2人が深夜眠そうに話してる、そのダルさが妙にしっくりくる。僕もブログを書くにあたって「どうでもいい話を長くすること」に力を入れていこう。